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赤い靴をさがして

赤い靴をさがして

何も覚えていない。
多分ここは渋谷だ。
こいつと地べたに座り込んでいる。
駅にほど近いゲーセンの脇の、ごみバケツが幾つも置かれて臭い所。
俺、酔っているのか。
静かにして、寝たふりしてて。
隣の女が、俺の頭を押さえた。
誰かに追われているのか?
女は、薄い白のレースを羽織っている。
靴が片方しかない。かなりゴージャスな赤い靴、作り物だろう何カラットかのダイヤと
大きなルビーが二個輝いている。
ジュディの靴、オズの魔法使いのと似てなくもない。
そうでしょ、女が云う。
一億円の保険をかけてあるのよ。
無くなったって、どうってことないのよ。

道玄坂を疾走する男女。109に侵入し、ブラジルのアジトに通底器で連絡を取っている。
サンバのリズムと吉増剛造の詩。彼らが捜す赤い靴の正体。
あの日を再現するのは、容易ではないかもしれない。


少女仮面

アングラなる時代
風の又三郎
千鳥ヶ淵の公園
ボート乗り場
学内は、ロックアウトや平穏時のピクニック日和が交互に
やってきて、なんかこう始末に負えない。
機動隊が繰り出していたり、互いの弁当を摘まみあうカップルばかりがやけに目立つ午後だったり。
学内に仮設テントをつくった。
防空頭巾の少女実は宝塚ファン、顔のない少女が三人
そして、僕は、ねねとのデート
そしてフランスはナンシー国際演劇祭招待候補まであと一息。
で、何だかんだで、怪奇現象が起きる。
渦に飲み込まれそうになる
青い光、放り出された僕そして君
唐さんの舞台の最中に、突如現れる僕と君、ここはどこだ。
千鳥ヶ淵の真っ只中、外堀の中から、春日野と甘粕大尉が現れる。
手を携え空にを飛ぶ。
平原をかける馬賊、満州なのか、夢なのか。
時空を超えて、仮面の少女たちが黄色い声援を送っている。
仮設テントが風に飛び、空の彼方に消えていく
ぼう然と見つめる僕たち

僕たちは、気分で、状況劇場のオマージュを上演した。


その他


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