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五月、狐の径(みち)に桜ふる

五月、狐の径(みち)に桜ふる

何十年前の記憶が、酸っぱく胸を締め付ける。ああ、あの台本は何処へいったのだろう?
大久保駅の駅前に空き地を見つけて、僕は地主を探し当て、二週間くらいの約束で借りた。二十二歳の春。鼻息荒く、演劇界の風雲児気取り。野田は地元のテント屋さんで、大幅にまけて貰って、赤テント黒テントには及ばないもののそれなりの大型テントを作ってもらった。
かなり稚拙な本ではあったと思うが、あの時の興奮と雰囲気に浸りながら、小説版として蘇らせたい、多分。

五月、狐の径(みち)に桜ふる

野々花は平井の下町にいる
野々花起きなさいと母親が呼んでいる
母親、早苗、謡、踊り、着付けの家元、師匠。
父親、日本画の大家
今日は絵の具を選ぶ日じゃないの
そう野々花は、絵画コンクールを1週間後に控えている
またただいま、大久保でイベントを手がけていてそれにも手を染めている
と言うより今空いているバイトが入っているのだ
どうしたらいいのかわからないまま布団の中でもんもんとしている
しょうがないなぁとみゆうが、猫だが、叫んで多いかぶさってくるので仕方なく起きる
階下に、桃香がいる、従妹だ。おばさん、早苗の妹だが、より、きんつばの差し入れ。
そして、このきんつばは、野々花の思う人の実家の和菓子屋が出している。
少し省略
いい天気だと、表に出て大久保そして新宿三光町に向かう予定
平井の駅でふといつもの猫、こいつがみゆうとじゃれ付いているのをしばしば目撃。とある横道をに入っていくのを見届けると
まぶしい太陽の照り返しの中、雨が強く降ってくる、奇妙な笛太鼓や金や鈴を鳴らし、狐の一群が通り過ぎる、白無垢の花嫁が、何度も何度も振りかえる、一群の通った後には桜の花の絨毯が出来ている。
文字通り狐につままれたように、野々花は改札へ。総武線に乗る。
少し省略
飯田橋駅で、サークルの後輩から、照明のシートなり会場セッティングに必要なものを受け取る。ふいに後輩が、人力車の事を言い出す。
と、車が横にいて、野々花を大久保まで送ることになった。
少し省略
大久保の会場では


紅バラの館へようこそ

CEO

紅薔薇の館へようこそ。
怪奇ロマンと懐かしさ、
東京タワーと近所の公園をつなぐ、
紅バラくわえた舞踏会
蝋人形たちが踊りだす 紅薔薇の館は、0時ぴったりに開演し3時には閉館する
すべての人生がその中にたっぷりと
すべての歴史がその中にたっぷりと
踊ろう歌おう イルミネーションが灯り消えるあのタワーの束の間の3時間が異空間を飛ぶ。 公園のベンチに腰掛けていたカップル、 紅バラの香りの中で愛を囁く。
東京タワーへのイルミネーションが輝き、うっとりと導かれるようにタワーへ 。足元には、バラに囲まれたろうそくが灯り、入り口では機械じかけの執事に 、バラを1本ずつ渡され、胸元にと指示される。 タワーの中はバラに包まれた人々でいっぱいだ。と聞こえないか?何かのマーチが。 ゆっくりと軍楽隊が近づいてくる。
歩兵連隊が近づいてくる 。
いつの間にかタワーの展望ガラスが開き、地上から大群が空中を滑るようにタワーの展望台へやってくる 。
タワーは膨張し、何万の群衆を飲み込むようだ 。と銃撃が始まる。僕たちは逃げ惑う。 これは、あの100年戦争なのか


その他


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